ひつじのメイのスペイン・バルセロナ留学絵日記

今から数年前、スペイン・バルセロナに留学していたときのトラブル満載だった怒涛の日々を綴っているブログです。たとえどんなに和を尊ぶ日本のヒツジだって、怒れる時は戦うのです!

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【留絵31】振らないで

(31)


留学絵日記の続き、

「もう一歩、前へ」 

時間もない、あてもない、八方手詰まり。

事態はさらに混迷中 
**********************************

さて、話は寮のことに戻ります。

寮に暮らすうちに徐々にわかってきたことですが

この寮は、大学教授用の寮としてビジネスを始めてから

まだ日が浅いらしく、

寮の部屋以外の共同設備には

まだ不ぞろいな部分が多々ありました。

たとえば、キッチンがないこと。

短期滞在者が利用する寮なので

なくても構わないのですが、

私のように何ヶ月もそこで暮らす人間には

自炊不可能なのはちょっとキツイ。

そしてまた、洗濯機がないこと。

洗濯は毎日その日着た物を

お風呂に入ったときに手洗いしていました。

もともと沢山洋服があるわけでもなく、

ベーシックなものを組み合わせて着まわししていたので

全て手洗いにしたことで

かえって服の傷みも少なく、

長持ちして良かったのですが。

とはいえ、やっぱり無いよりはあったほうが、

断然時間の短縮になるし楽に決まっている洗濯機。

そして、テレビもないこと。

ただ、これについては私は殆どなんの不便も感じませんでした。

もともとテレビの音が好きなほうではなく、

日本にいたころだって、テレビはあまり見ていなかったのです。

でもテレビは外国語の習得にはもってこいの機械だから

「あればがんばって見るけど、実は読書のほうが何万倍も好き」

なので、自室にテレビが備え付けていなくたって

もう、ぜんぜん、へっちゃらです。

ところが、スペイン人から見ると、

「テレビの無い生活なんて、寂しくない?」

と心配になる様子。

ある日、マリアが作ったばかりのテレビ室へ案内してくれました。

テレビサロン完成 

テレビサロンは地階の寮受付の奥左手にあります。

入ってみると

広すぎ・・・じゃありませんか? 

20畳はありそうな、ひろ~~~い部屋の向こうの壁に

ぽつんとテレビが。

そしてそのまわりに、ランダムにソファがいくつか。

「見たくなったらいつでもどうぞ。

私たちが夜に受付を空けている間は自由に見られるわよ」

う~ん。

テレビって・・・テレビって。

こういう空間で、「さあテレビみるぞ」って

気合入れてみるようなものじゃないような気がします。

たとえばご飯を食べながらとか、

食後のテーブルでデザートにフルーツなど頂きながらだとか、

何かの家事をしながら、

本日世の中はどんな一日だったであろうかと、

ニュースなんぞを聞き流しつつ、

気になるニュースがあったらたまに画面をチラリと見るもの、

という感じがいたします。

こんな立派な、ひろ~い空間で

たったひとりでテレビなんてみても

ちっとも楽しくなさそうなのですが。

でもせっかくのご好意です。

無下に「テレビって好きじゃなくて」とも言えず、

私がたま~にテレビを見に行くと、

セニョーラ一家のうちの誰かが決まって

「私も見る~」

とやってくるのです。

マリアが優しく解説してくれました 

それで解説してくださったり。

この映画、みなさん、ご存知ですか? 

こんなふうにストーリーがわかっている映画などを

スペイン語で見れるのは、楽しいですネ(^^)

こういうときは、テレビって好きです。

そうこうしているうちに、人数はどんどん増えて・・・・

セニョーラも、エマも 

気付くと、セニョーラ一家にまじってテレビ鑑賞。

家族同士の会話って、気の置けない会話が多いですよね。

スペイン人はもともとその辺りがオープンなのか、

まだスペイン語もおぼつかない私じゃ

会話の内容の細かいところなんてわからないだろうと思うのか

セニョーラ一家は時々、ワタクシのことそっちのけで

仕事のことや寮の運営のことなどで

議論になることがありました。

この日もやはり・・・

ワタクシの隣で喧々囂々の家族会議開始。

見ざる言わざる聞かざる~

 

聞かないようにしたって、

どうしたって耳に入ってきてしまいます。

こういうときこそ、テレビに集中すればいいのですが

テレビのスペイン語より、

隣のみんなの会話のほうが、

なぜかするすると耳に入ってくるんです(笑)

ああ、なんてミーハーなこの耳。

セニョーラの主張

 

どうやら、セニョーラは、同じ建物の中の別の空き部屋も

内装を改良して寮にしてしまおうと主張していました。

マリアとエマの言い分は 

それにたいして二人の言い分は、

これ以上仕事は増やせない、ということ。

寮の仕事というのは見た目以上にハードです。

毎日宿泊客の部屋の掃除とベッドメイク、

3つもあるバスルーム&トイレ・ビデの掃除

大量のリネン類の洗濯、

朝食の用意、飲み物の補充、

それに加えて、煩雑な事務作業。

面倒な家賃の督促と管理。

そして複雑怪奇なインターネットとの格闘、

HPの開設。

メールのチェック。

予約・管理業務。

世界中から届く問合せの電話に

馴れない英語にフランス語を交えて四苦八苦。

ましてエマには2歳児の育児まである。

私がこの寮にいた間、

セニョーラ一家が週末に揃ってどこかへ遊びに行ったり、

サマーバケーションに旅行に出かけたりしている姿など

一度たりとも見かけませんでした。

ワタクシの目からみても、

セニョーラ一家はとっても働き者。

もちろん、このビジネスを始めたばかりだから

という事情もあったのかもしれません。

でも、スペイン人だって、働くときは働く。

がんばるときはがんばる。

「スペイン人はルーズで働かない」なんて一般説は

スペインの人のある側面しか見ないで

言っているのではないかと思います。

でも、セニョーラの言いたいことも、すごくよくわかる。

ここのところずっとピソ探しばかりしていたワタクシには、

ものすごくよくわかる・・・。

だってね、不動産なんて、もってるだけじゃ、

腐っちゃうんだから。

人が住んで、手入れして大切にしていかないと

あっという間にぼろぼろになってしまう。

それに、バルセロナに来る外国人たちは

ホテルよりも安く滞在できる場所を求めていると思う。

それが、こんなバルセロナのど真ん中の、

とっても美しいピソだったら

絶対、人気が出ると思う。

そんなことをひとり考えていると、

急に。

メイが一番良く知ってるはずよ! 

振られました!

げっ。

(品が無くてすみません)

振らないで、そこで振らないで(焦) 

わたしにどっちの味方をしろというの!?

応援してくださると、エネルギーがわきます~~
   

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Comment

あはは 

その板挟みはきっついですねー。カドが立たないようにって、難しいのではないかと思うんですが。
ガンメンソーハクなメイさんが、どのように返したのかがとっても気になりますw
  • posted by るえ 
  • URL 
  • 2008.12/19 00:16分 
  • [Edit]

 

私もテレビより断然読書派なので、共感しつつ読みました~。しかし、ホント、ここで振られても困りますね(笑)続きが楽しみ♪
  • posted by マドリーの魔女。 
  • URL 
  • 2008.12/19 09:22分 
  • [Edit]

わー、セニョーラ登場! 

期待を裏切らない爆弾発言ですね。
びみょーな立場のメイさん、どうなるんでしょう?(わくわく)
  • posted by まじょり 
  • URL 
  • 2008.12/20 20:31分 
  • [Edit]

 

TVルーム!でも確かに、そういう環境でTVを見るってなんか違いますよね。そしてTV中の口論。喧嘩してなくても日本人からすると十分喧嘩だと思っちゃいますよね。
その話を聞いてると「だったらメイさんが住んじゃえば良いじゃない!!」って感じですけど、、お互い万々歳ですよね!?
  • posted by tortilla 
  • URL 
  • 2008.12/20 21:33分 
  • [Edit]

びみょ~な空間・・ 

メイさん
バルセロナの書生です。
このシチュエーション。。。
全く無視して、映画に集中できず、どっちつかずになってしまう。。
日本人的な感覚なのでしょうか?
私もデジャブを感じ、「うん、うん!」と唸ってしまいました。。
話を振られてもねぇぇ。。「どっちの意見も判ります。。」としか言えないですよね。
でも、そんな風に、同じ身内として扱ってくれる事も、嬉しい?ですよね??

はじめまして 

ブログ村から、ここにたどり着きました。
はじめから読んで一気に読んでしまいました。
続きがとても気になります。
私も、ワコムのbanboo(comicのほうですが)ユーザーです。
ただしヒツジのメイさんのように使いこなせていない未熟者です。
(^^;)
  • posted by らいち 
  • URL 
  • 2008.12/21 22:13分 
  • [Edit]

るえさん、手の具合はいかがですか? 

体調がすぐれないなか、コメントくださって恐縮です。
どうぞ無理なさらず、お大事になさってくださいネ。
本当、こういう場面とは難しいものです。
漱石じゃありませんが、「智に働けば角が立ち、情にさおさせば流され」ます。
こういうとき、さらりとかわせる賢さが欲しいと
切実に思います・・・(><)!!
  • posted by ひつじのメイ 
  • URL 
  • 2008.12/22 01:12分 
  • [Edit]

魔女さんへ 

魔女さんも読書派なのですね!うれしいなあ。共感してくださる方がいて(^^)
といっても、私の愛読書は、とってもとっても世俗的な分野なので
ちっとも、これっぽっちも、賢くなることはありません。。。。
私にとって本はチョコレートのようなものなんです。
あるとついつい手をのばしてしまい、食べ始めたら平らげるまで止まらず、
そしてあとになって無駄な贅肉に苦しむとわかっているのにやめられない。
活字を読んでいるというより食べているという感じです(^^)
相当重度の活字中毒患者ですね・・・・
  • posted by ひつじのメイ 
  • URL 
  • 2008.12/22 01:17分 
  • [Edit]

まじょりさんへ 

ねえねえ、本当に。
こんな微妙な立場にたたされたら、やさしいまじょりさんならなんておっしゃるのでしょう?
天使のように微笑んで、
どちらの気持ちも和やかに、
お互い気持ちよく和解できるような
素晴らしい、会心の「ひとこと」
ないものでしょうか・・・・

  • posted by ひつじのメイ 
  • URL 
  • 2008.12/22 01:19分 
  • [Edit]

tortillaさんへ 

わお。
私が住むことは、ちらりとも考えませんでした!
そーか。言われてみれば、そうですわ。(今頃気付いてどうする?笑)
でもそのピソ、とっても広いのです。
バスルームは二つはあるし、
部屋はインテリオールとエクステリオールとあわせて5つ以上はあるし、サロンは立派だし。
賃貸料が物凄いことになりそうです。
小さな頃から自分の部屋なんて持ったことがなかったくらい貧乏生活でしたので
そんな広いお屋敷に入れられたら、
どこに居ればいいのかわからなくて病気になってしまいそうです・・・・。
やだわ~~貧乏が見に染み付いていて!!んもっ。
  • posted by ひつじのメイ 
  • URL 
  • 2008.12/22 01:23分 
  • [Edit]

書生さんへ 

書生さん、コメントありがとうございます(^^)
そうなんですヨ~、たとえば日本の飲み会などでも、
長いテーブルの丁度真ん中あたりに座ったときは苦悩のひと時です。
左半分のメンバーの話題と、右半分のメンバーの話題の分かれ目だったりして。
なまじ耳がいいものだから、
どっちの話題も同時に耳に入ってくるんです・・・。
書生さんはそんなことありませんか?(^^)

身内扱い・・・いやいや!!
この時点では、セニョーラにとってわたしは怪しい東洋人というだけです、まだまだ(^^;)
そうか、「どちらのご意見もごもっともです」って言えばよかったのか・・・さすが緑さんです!
わたしもその性格判断テスト、受けてみたいです。
たぶん赤かな・・・?いや、きっと赤と緑の混色のキモチサルイ色だわ、曖昧だもの・・・・
  • posted by ひつじのメイ 
  • URL 
  • 2008.12/22 01:31分 
  • [Edit]

らいちさんへ 

はじめまして、らいちさん(^^)
同じペンタブ仲間ですね!!うれしいです。
ペンタブレットってすごい便利ですよね!
つかいこなすなんてとんでもないです。
私が使っているのは水彩と色鉛筆くらいのもので・・・。
でも、あのペンタブの丸い輪のところが、ぼわーんぼわーんと明るく点滅するの、
なんだか心臓みたいで、もうすっかり私のカワイイペットちゃんです。
ぜひまた遊びにいらしてくださいネ。
  • posted by ひつじのメイ 
  • URL 
  • 2008.12/22 01:35分 
  • [Edit]

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スペイン・バルセロナ留学絵日記は続きものの記事です。今までの経緯をお知りになりたい方は、お時間のあるときに、下記カテゴリの「スペイン・バルセロナ留学日記」を過去記事から順にお読みいただけると幸いです。>
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登場人物紹介・簡単なあらすじ紹介

【本編】バルセロナ留学絵日記目次

絵日記を最初から順番に読む


第1章
「部屋がな~~い!!」

(1) (2) (3) (4) (5) (6)
(7) (8) (9) (10) (11) (12)
(13)

「あらしの夜に・・・」

(14) (15) (16) (17) (18)
(19)

「なんとかしなきゃ」

(20) (21) (22) (23) (24)
(25) (26) (27)

「もう一歩、前へ」

(28) (29) (30) (31) (32) (33) (34)
(35)第1章 おわりに

第2章
「これがカルチャーショック?」

(36) (37) (38) (39) (40) (41) (42) (43) (44) (45) (46) (47)

「ラビリンスへようこそ」

(48) (49) (50) (51) (52) (53) (54) (55)

「真夜中のダンスホール」

(56) (57) (58) (59) (60) (61) (62)

「でも、僕らは違う」

(63) (64) (65) (66) (67)
(68) (69) (70) (71) (72)
(73)第二章おわりに

第三章
「SOMOS LOS TUTORES」

(74) (75) (76) (77) (78) (79) (80) (81) (82) (83) (84) (85) (86) (87) (88) (89) (90) (91)

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こんにちは。そしてようこそ、ひつじのメイのブログへ。
管理人は、絵を描くのが大好きな育児中のママです。
最近ワコム製のペンタブレットを購入したのをきっかけに絵ブログを始めました。
留学していたのはちょっと昔です(20代の頃です)。その頃の思い出を綴っています。

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